NAVIEW-OBJECT 各種コマンド

NAVIEW-OBJECTは、吹出しの表示やフィルタ効果などの多彩なコマンドで画面を彩る事ができます。また参照データの変更や別ページへのジャンプなどを設定し、幅広い用途のコンテンツを作る事ができます。

※ 下記コマンド説明の後ろの()内は、必要となる引数です。

【初期動作コマンド】

CmdSetup セットアップ開始 ()

設定ファイルの読込み後、仮想ステージの設定やフィールドの設定などのセットアップを始めます。

CmdFldLoad 次のフィールド画像読込み()

次の(最初は1番目の)フィールド画像、もしくはオブジェクトの読込みを行います。

このコマンドで画像が読込まれると、各画像の読込み終了時にイベント"EvDefFldLoadOk "が発生しますので、通常はこのイベントに"CmdFldLoad"を設定して、繰り返し画像を読込みます。

全ての画像の読み込みが終了すると固定画像読込み終了イベント"EvFixFldEnd"、もしくはリスト画像読込み終了イベント"EvCntFldEnd"が発生します。

CmdDefList 初期リスト読込 ()

HTMLと設定ファイルによって指定されたリストファイルの読み込みを行います。

CmdDefCntSet 初期コンテンツ設定()

コンテンツデータとして使用するリストデータの行を設定し、リストデータに依存するフィールドの設定を行って、"CmdFldLoad"を呼び出してリスト画像の読込をはじめます。

CmdSetWake 全体の稼動 ()

文字のスクロールバーやマウスイベントが設定されたフィールドを稼動状態にします。

CmdSetSleep 全体の停止 ()

文字のスクロールバーやマウスイベントが設定されたフィールドを停止状態にします。

【リスト関連コマンド】

CmdLoadList リスト読込み (Sect1,Dir1,Sect2,Dir2,Sect3,Dir3)

ファイルセクションとその値を最大3つまで指定して、リストファイルの読込を行います。

ここで"Sect1"、"Sect2"、"Sect3"には ファイルセクションを表す COMM / CEXT / BASE / CTGR / LIST の何れかの文字を指定します。

CmdGetList リスト受信(外部指定) (Sect1,Dir1,Sect2,Dir2,Sect3,Dir3,DATA)

このコマンドは外部のオブジェクトから実行されるコマンドで、コマンドを実行するオブジェクトのリストデータを受け取ると同時に、”CmdLoadList”と同様にファイルセクションの値を変更します。

DATAの部分には、通常は {list_all} を指定します。

CmdSetCntId コンテンツID選択 (リストID)

"id"の値で指定し、コンテンツデータとして使用するリストデータの「現在の行」を変更します。

CmdSetCntNo コンテンツ番号選択 (リスト番号)

「何行目」で指定して、「現在の行」を変更します。空行、コメント行はカウントされません。

CmdSetCntNext 次コンテンツ選択 ()

「現在の行」を次の行へ変更します。最後の行の場合は1行目に戻ります。

CmdSetCntPrev 前コンテンツ選択 ()

「現在の行」を前の行へ変更します。1行目の場合は最後の行に移動します。

【フィールドコマンド】

フィールドコマンドの「対象Fld」は":"(半角コロン)で区切って複数指定可能です。

「対象Fld」をグル-プで指定する場合は [Grp+グループ番号]で Grp1 と指定します。

尚、CmdFldSetLay(フィールドレイヤ順変更)と、CmdFldSetMask(フィールドのマスク)には単独のフィールドしか指定できません。

CmdFldShow フィールドの表示 (IN/OUT,対象Fld)
CmdFldHide フィールドの非表示 (IN/OUT,対象Fld)
CmdFldWake フィールドの稼動 (IN/OUT,対象Fld)
CmdFldSleep フィールドの停止 (IN/OUT,対象Fld)

上記4つのコマンドは、フィールドの表示/非表示、稼動/停止状態を変更します。

"IN"を指定した場合は、対象フィールドの状態を変更します。

"OUT"を指定した場合は、対象フィールド以外のフィールドの状態を変更します。

尚、"FON"(常時表示)、"FOFF"(常時非表示)に設定されたフィールドの表示/非表示は変更されません。

CmdFldSetLay フィールドレイヤ順変更 (対象Fld,(TOP/BTM/空:戻す))

フィールドのグループ内のレイヤ順を、TOP(最前面)/BTM(最背面)/空(設定順) に切替えます。

CmdFldResize フィールドのリサイズ (対象Fld,X,Y,幅,高さ,R)

フィールドの位置とサイズを変更します。X、Y、幅、高さ、R はフィールド設定と同様に行います。

CmdFldReImg フィールド画像の読込 (対象Fld,ファイル,日付)

ファイルパスと更新日付を指定して、画像フィールドに画像を読込みます。

CmdFldReObj フィールドOBJECT読込 (対象Fld,ファイル,日付,Option)

ファイルパスと更新日付、オプションを指定して、オブジェクトフィールドにNAVIEW-OBJECTを読込みます。

詳しくは「子オブジェクト」を参照して下さい。

CmdFldReText フィールド文字の変更 (対象Fld,文字)

テキストフィールド、もしくは矩形/画像フィールドの内文字の文字を入れ替えます。

CmdFldGoStop SWF画像フレーム移動 STOP (対象Fld,フレームNo.(SWF))
CmdFldGoPlay SWF画像フレーム移動 PLAY (対象Fld,フレームNo.(SWF))

画像フィールドに読み込まれたSWFファイルのフレームを移動して停止(STOP)又は再生(PLAY)します。

CmdFldMotion フィールドのアニメ移動 (対象Fld,X,Y,SPD%[50],遅延msec)

フィールドを(X,Y)の位置にアニメーションして移動します。"SPD"は移動の速度です。

「遅延時間」は移動を開始するまでの待ち時間で、ミリ秒単位で指定します。

CmdFldSetMask フィールドのマスク   (対象Fld,マスクFld)

対象のフィールドとマスクとなるフィールドを指定してマスクします。

例えば、対象が写真で、マスクが文字の場合、写真を文字の境界線で切り取ったように表示されます。

※ FLASHのマスクは、マスク内の描画がある部分のみ対象の画像が表示されます。

CmdFldZoom フィールドの拡大効果(対象Fld,X%,Y%,W%,H%,SPD%[50] 空:削除)

矩形のマウスオーバの時などに、フィールドを少し拡大して表示するコマンドです。このコマンドはフィールドのリサイズとは異なり、角丸や文字も含めて%で拡大されます。

X、Yが0%の時は拡大の中心は矩形の中心で、例えばW(横幅)を120%拡大した時にXを-10%とすると、左端から右に伸びるように拡大して見えます。

対象Fldのみを記載して設定すると、拡大時の速度(SPD)で元の大きさに縮小します。

CmdFldFilter デフォルトフィルタ変更(対象Fld,TGT,COL,BLUR,SHADOW,BEVEL,BLEND)

CmdFldOtoFlt 一時フィルタ効果 (対象Fld,TGT,COL,BLUR,SHADOW,BEVEL,BLEND)

CmdFldDefFlt デフォルトフィルタ復帰 (対象Fld)

各フィールドには設定ファイルで設定したフィルタががけられますが、この設定としてのフィルタとマウスオーバ等で一時的に使用するフィルタを分けて使用する事が出来ます。

一時フィルタがかかった状態から「デフォルトフィルタ復帰」を使用すると設定フィルタの状態に戻ります。

フィルタに関しては「フィルタ効果」で詳しく解説しています。

CmdFldUnload 読込み画像/OBJECTの消去 (対象Fld)

子OBJECTの消去を行います。

【サウンドコマンド】

CmdBtnSound ボタンサウンドの再生 ()
CmdBtnSound2 ボタンサウンド2の再生 ()

組み込みのボタンサウンドを再生します。

通常はCmdBtnSoundがマウスオーバ用、CmdBtnSound2がクリック用です。

CmdSoundLoad 音の読込み (SoundId,ファイル,日付)

サウンドIDとファイル、日付を指定してサウンドファイルを読込みます。

サウンドIDは"Snd"で始まる任意の名前で、再生と停止にはこのIDを指定します。

サウンドの読み込みが終わると、イベント EvSndIdLoadOk が発生しますので、読み込み終了時にすぐに音を再生する場合は、下記のようにイベントの設定を行います。

  • // 矩形:SndBtをクリックしたときにSndBgmを読込み
  • EvFldSndBtClick1 ,ME,CmdSoundLoad,SndBgm,{COMM}/aspen.mp3
  • // SndBgm読込み終了時に1回再生
  • EvSndBgmLoadOk1 ,ME,CmdSoundStart,SndBgm,1,100

CmdSoundStart 音の再生 (SoundId,回数,ボリューム(0-100))

CmdSoundLoad で読込んだサウンドを、サウンドID、再生回数、ボリュームを指定して再生します。

CmdSoundStop 音の停止 (SoundId)

CmdSoundStart で再生しているサウンドを、サウンドIDを指定して停止します。

CmdSndVolSet ボリューム設定 (ボリューム(0-100))

サウンドの音量を設定します。

大元のOBEJCTでこのコマンドを実行すると全てのサウンドのメインボリュームとなり、ボタンサウンドの音量も、子OBJECTのサウンドも調整されます。例えばSoundAllVol が50でBtnSoundVol が50の場合、ボタンサウンドの音量は50x50=25となります。

【その他のコマンド】

CmdAltSet 吹出し表示 (メッセージ/空欄:非表示)

HTMLの「ALT」属性のようにメッセージを指定して「吹出し」を表示します。

この吹出し表示は空欄でコマンドを実行すると消えますが、一定時間経った時も自動的に消えます。

「吹出し」のデザイン、消えるまでの時間は「設置方法」>「共通項目の設定」を参照して下さい。

CmdGetURL ページジャンプ (URL,ターゲット)

URLを指定して別ページを開きます。ターゲットはHTMLのリンクターゲットと同様に"_blank"などを指定します。

CmdResize 全体リサイズ(外部指定) ()

このコマンドは親のオブジェクトから実行され、"mvWidth"、"mvHeight"の変更に伴ってリサイズを行います。

CmdClose ウィンドウを閉じる ()

ベースオブジェクトがHTMLに配置されている場合はブラウザウィンドウ閉じます。

ベースオブジェクトがプロジェクターの場合はブロジェクターを終了します。

CmdEventSet イベントの変更 (イベント,ターゲット,コマンド,変数1,2)

このコマンドは、イベント設定を変更します。引数に送るのはイベント設定と同じ設定です。

CmdFuncCall 関数の呼び出し (Function,変数1,変数2,・・)

このコマンドは、外部のNAVIEW-OBJECTのファンクションを実行する際に使用します。

"Function"はイベント設定におけるターゲット側のNAVIEW-OBJECTで設定したファンクションで、変数1、変数2・・は"{arg_1}"、"{arg_2}"・・としてファンクション側で指定する引数です。

CmdTimStart タイマーのスタート (TimId,msec,初回,増分,回数,Repeat ON/OFF)

CmdTimStop タイマーの終了 (TimId)

タイマコマンドは、独自にタイマを設定して、イベントを発生させます。

msecにはタイマの間隔をミリ秒単位で指定しますが、最初のイベントは「初回」で指定したミリ秒後に発生します。また「増分」でイベントの間隔を徐々に長くしたり短くしたり出来ます。

CmdFullScOn フルスクリーンON ()

CmdFullScOff フルスクリーンOFF ()

上記のコマンドはFlashPlayer9の新機能であるフルスクリーン機能をON/OFFするコマンドです。

CmdPrintOut プリント(対象Fld/ALL,VEC/BMP,余白mm(T:R:B:L),
              FUL/倍率,T/C/B+L/C/R,回転(ON/OFF/AUTO))

プリントコマンドは、対象となるオブジェクトを指定してプリントします。OBJECTの指定方法はコマンド対象と同じで、コマンドを送るOBJECT自身の場合は「ME」です。

印字される範囲は、対象が大元のOBJECT(_root)の場合は仮想ステージ、その他の場合はOBJECT全体です。大元のOBJECTで画面全体(実ステージ)を印字する場合は「ALL」と指定して下さい。

印字方法はVEC(ベクトル)とBMP(ビットマップ)があります。ベクトルでは線や文字がプリンタの解像度で綺麗に印字されますが、透明度が反映されません。ビットマップではほぼ画面と同じように印字されますが、文字や線も画像として印字されるので、ベクトル形式よりは粗くなります。

余白は 上/右/下/左 の順にコロンで区切ってmm単位で指定します。、

印字の倍率は「FUL」又は数値で指定します。「FUL」とした場合は画像の表示と同じく、プリンタの印字範囲に収まるように縦横比を維持して拡大/縮小されます。

「T/C/B+L/C/R」の指定も画像の表示方法と同じで、左上に印字する場合は「TL」、中央に印字する場合は「CC」と指定します。

回転は、印字モードがBMPの時のみ指定可能で、「ON」にすると90度回転して印字されます。「AUTO」に設定した場合は、用紙の幅/高さと印字範囲の幅/高さを比較して、倍率が「FUL」の場合と、位置が「CC」の場合に自動的に回転します。

※ 倍率:1では、1ピクセルが 25.4mm/72(dpi) = 0.352mm で印字されます。

※ A4用紙一杯に印字する場合は、575 x 815 ピクセル(プリンタによる)となるように画面を構成して下さい。

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